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2008
01.01

描画用の油について ( 油絵の特徴と溶き油 )

Category: 技法
水彩画と油絵の違いはなんでしょうか。
一般的には、絵の具を描き進めるために混ぜ合わせるものが、水か油かということでしょう。

ただ、油絵における溶き油には、水彩画の水のように「絵の具を薄める」ということだけではなくて、様々な役割を持っています。

水彩画は、水が乾燥することで紙などに定着しますが、油絵の場合、乾性油(溶き油)が酸素と反応することで固着していきます。つまり、水のように乾燥によって消えてしまうのではなくて、そのまま画面の上で固体化するわけです。ですから、塗り重ねるうちに、幾層もの塗膜の重なりが、深みと厚みを与えてくれるという特徴があります。

溶き油は水のようにサラサラではなく、適度な粘度があるため流れにくく、細密描写にも向いています。乾燥が遅いというのも大きな特徴のひとつです。乾燥が遅いことで、滑らかなグラデーションを施すことが出来るなど、油絵独特な表現が可能になるからです。

また、油の調合を変えることで、サラサラにしたり、盛り上げたりと表現によって絵の具の性質を変化させることができるのも油絵の特徴です。ですから、油をどのように調合するかというレシピは、料理人がお店の味を守るのと同じく、画家の命なわけです。決してレシピを教えない画家もいます。


しかし、習い始めで油の調合がどうのといっても、なんのこっちゃですから、そんなに深く考える必要はありません。ただ、水とは違うのですよということを知ることが、制作する上で役に立つと思うので触れておきたいと思ったわけです。


ここまで、油絵の特徴について書いてきましたが、だから水彩画より優れているんだということをいいたいわけではありません。水彩画の明るい調子はとても素晴らしいし、とても油絵では表現しにくいものです。
また、乾燥が遅くて制作に時間かかったり、油のにおいや汚れが気になるし、掃除が面倒だという方もいらっしゃいます。それでも、重厚で深い調子と彩やかな表現が出来る油絵は、魅力あふれるものなのです。


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