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2015
10.05

構図について(1)

Category: 構図
絵を習う際の課題を大きく分けると、①描画技法、②色彩、③構図の3点があります。

絵が描けないという人の多くは、形をうまく取ることが出来ないことを指していることが多いので、まずは形を取ることから練習し、立体を意識して描いたり、物の質感を出せるように描くなどの技術を向上させて行くことになります。

形をうまく取ることができるようになり、質感も表現できるようになったら、次に気になるのは色彩です。形を取ることばかり気にしていて、チューブから出した絵具をそのまま使ったり、不必要に混ぜて色を濁らせたりしていたのが、色を引立てたり調和させたりすることを考えて描くことになるでしょう。

形も取れ、色の扱いも慣れた頃に、突き当たる壁が構図です。形も正確に取れるようになってきたし、色使いもわかって来たけど、なんだか物足りない。そこで、やっと構図に行きつくわけです。基本に忠実なあまり面白味に欠けると感じたり、細部までリアルに描きこんでいるのに、絵全体に何か物足りなさを感じたりします。

 人によっては、そこから脱却するために奇抜なものに手を出したり、注目を引こうとしてショッキングなテーマを選択したりすることもありますが、なかなか満足のいく結果が得られず、迷走するだけに終わることもあります。

構図に関する本などを読んでみても、構図というものは基本的にどのように描いても良いものであるから、作家さんによって解説のポイントはバラバラであるか、遠近法や三分割構図や日の丸構図などの一般論説明が主で、実際に描く際にどのように応用したら良いのか今一つピンとこない。景色をどのように切り取ったら良いのだろう?モチーフはどのように配置したら良いのだろう?どうすれば女性が美しく見えるポージングが出来るだろう?…考えれば考えるほど、悩みの迷宮に入りこんでしまい、出口が見えなくなってきます。

いろんな作家の作品が展示される作品展に行ったことがある方ならわかると思いますが、自分の好きな絵には、足をとめてじっくりと見ますが、そうでない絵はスルーして次の作品へと急ぐでしょう。せっかく細部まで描きこまれた力作であっても、構図が魅力的でなければ、第一印象で見る対象から外されてしまいます。

このつかみどころのない構図というものは、一体どういうものなのでしょうか?
作家の多くは、手さぐりで様々な構図を試しながら、自分にとって良い構図というものを探していったのだと思います。そういった工夫が、作品に個性をにじませ、絵を見れば作家の名前が出てくるというようなことになるのだと思います。
作家たちは構図を魅力的なものにするために、色々と試行錯誤して工夫を凝らしています。別に構図のことを重視しなくても良い作品が出来ないとはいいませんし、感覚だけで素敵な作品を生み出されることもあります。しかし、作家である限りはそういった偶然の産物を期待するのではなく、自分なりの手法を見出してコンスタントに自分らしい素敵な作品を生み出したいと願うものです。

また、絵を表現として見るなら、作家が伝えたいテーマや主張が、見る人に正しく伝わることが大切だと思います。相手に何かを伝えようとする時は、どのような言葉を選び、どんな順序で話そうか考えますが、同じように、作品を見る人にこちらの意図を伝わるためには画面をどのように生かすか検討しなければならないのです。それが構図を考えることだと思います。

(つづく)


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